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なぜエッジコンピューティング市場が拡大傾向を見せているのか?

エッジコンピューティング市場が拡大傾向を見せており、IT関連業界において今後有望な市場ともみなされています。この市場の拡大傾向においては、技術の進歩と「進みすぎた情報化社会」の両方が理由として潜んでいます。

情報化社会が進み、膨大な情報を分析することで人やモノの動き、市場の動向などを正確に分析することができるようになりました。しかしその一方で、情報漏洩などの個人情報の安全が脅かされる問題も生じています。

また、扱う情報量が膨大になりすぎたせいで、かえって処理や分析に時間がかかってしまう、あるいは情報の管理をネットワークに依存しすぎたせいで、通信回線に障害が生じた際に何もできなくなってしまうといった弱点も抱えています。

それに対して、エッジコンピューティングは情報を直接収集する端末近くでデータを処理するため、扱う情報も最小限で済みます。またデータをその場で、ほぼリアルタイムに近い状況で処理できるメリットを持っています。

膨大な情報が活用される一方で、スピード感も重視される現代社会においてエッジコンピューティングはそのスピード感が重宝されているのです。しかも、クラウド上に送信する必要もなく、セキュリティ面においてもメリットがあります。

さらに、エッジコンピューティングで分析、あるいは必要なものだけを抽出した情報をクラウドに送信・集積することでより広い範囲での分析にも役立ちます。

決してクラウドコンピューティングを脅かす存在ではなく、むしろ補う技術であり、クラウドコンピューティングのさらなる進歩にともなってますますエッジコンピューティングの需要も高まっていく。そんな状況もエッジコンピューティング市場が拡大している理由として挙げることができるでしょう。
>>>参照したサイト:エッジコンピューティングで生活を豊かに